ドラえもん2・・・
『新魔界大冒険』は、まだ見れていない。最近、CMで頻繁に流れるたびに見てみたい想いが募るが・・・。この頃のドラえもん映画は非常にメッセージ性が強いと思う。物事を深い視点で考える際の、人生の入り口がここにあるとさえ思う。少なくともぼくにとっては、そうだったかなあ?そんな名作揃いの作品の中でも一番メッセージ性が強いと感じた作品は・・・
のび太と鉄人兵団:1986年
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映画ドラえもん のび太と鉄人兵団 販売元:ポニーキャニオン |
これは、人間の文明社会による地球と、ロボットの社会による対立を扱った作品。ロボットの地球侵略を目論む姿は、歴史における帝国主義を彷彿とさせる。そこには、自己の所属する社会における正義が通れば、他者社会のあり方を問題としないところを全面に押し出したものである。とかく、ぼくたちは日本に暮らしているとわからないが、目に見えぬところで、また気づかぬところで、他国に対して同様のことをしているのだ。加害者側は気づかないことが多い。そう・・・、ひょっとしたら、学校におけるいじめの問題もそうなんだろうね。『鉄人兵団』である。地球が侵略されることで、ぼくたちを被害者側にたつことができた。そこから描かれるロボットの侵略は悪以外の何者でもないことに気づく。ただ、さらに一歩深く考えさせる作品といえるだろう。自分もロボットと同じことを他人にしてはいないか?ロボット側のスパイとして登場するリルルという少女。彼女には地球を侵略することを悪いことだと思ってもいない。むしろ、良いことであるとすら思っているのである。しかも、多分間違っていないのだろう。彼女の所属する社会においては。
「正義ってなんなんだろう・・・」
深く考えさせられる作品だよねえ。当然、小学校時代にそんなことを考えて見ることができたわけではない。でも、なんと言うか、うまく言葉にできない感覚みたいなものは感じたよ。なんか、うまくいえないけど・・・。
また、ロボット社会の侵略を食い止めるために、静とリルルが協力して解決することになるんだけど、その解決方法にアダムとイヴの話を引用しているところが非常にうまいなあと思った。結局、知恵というものが現在のロボット社会を作ってしまったのだから、知恵をなくすことで対処しようとする。そのように過去を変えてしまうのだから、当然、リルルの存在もなくなってしまうのである。そして、迎える静とリルルの別れ。本当に感動するよ。
まあ、このころの作品全てに言えると思うけど(本当かなあ?)、人間の功罪を考えさせられる作品が多い。それをドラえもんという少年向けの素材で扱うことって非常に価値のあることだよね。ぼくにこどもができたら、ドラえもんの映画シリーズは全て見せるつもりでいる。本当におもしろいし、何か物事を深く考えてみるきっかけ作りになると思うからね。その点で、昨今のドラえもん映画のリメイク傾向は、ぼくにとって幸運でした。少年の記憶に隠れていた部分を純粋に掘り起こしてくれたのだから。
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